『ADL』
ADL(日常生活動作)を阻害しないようにしましょう。
介護施設では大事な事で、良く耳にする事だと思います。
その人が自分で出来る事は自分でしてもらうという事です。
確かに、なんでもかんでもしてあげる事は利用者さんにとっても良くありません。
ですが、ADLの向上に意識を向けないといけないように感じます。
筋肉も思考回路も鍛えないと現状維持すら出来ません。
『使う』から『使える』んです。
私が働く施設では、食事の前に体操をします。
しっかり体操を出来る利用者さんもいれば、辛うじて腕が動く方もおられます。
少ない動きの方でも、こちらが動かしてあげれば、大きく動く事が出来ます。(操り人形のような形ですが)
手を離しても、その方は大きく動いてくれます。
また、動きが小さくなりますが、再度操り人形をします。
また大きく動いてくれます。ちょっとずつですが、出来る事が増えるんじゃないかな?と思います。
昔、整骨院に勤めていた事があります。
毎日シルバーカーで来られる80歳くらいのおじいちゃんがいました。
私が整骨院に勤め出した時には来院されていて、毎日ストレッチと股関節の旋回運動、足の筋力のトレーニングで負荷をかけての押し出し運動をしていました。
その整骨院では5年ほど勤めましたが、最後までその方の動き、股関節の可動範囲はほとんど変わらず、拘縮は見られませんでした。
骨も弱っている方も多くおられると思いますので、無理はさせれませんがある程度のトレーニングは必要じゃないかな?と思います。
でも、転倒リスクや怪我などはさせられないから、難しいところですね。